21 Apr. 2012

韓国 初級旅 その5 良洞村

慶州3日目の朝。チェックアウトです。

普門観光団地にあるこのホテルは
とても明るくリラックスできました。
古都散策とリゾート滞在が同時に味わえるのがお勧めです。

参考画像

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良洞村 

今日は朝鮮時代の両班のふるさと、良洞村へ行ってみることになりました。
慶州から車で40分ぐらいのところです。



駐車場に降り立つと
古い瓦屋根と茅葺きの家だけの小高い丘が広がっています。
のどかですが、端正な景色です。

山を背にして目の前には川が流れ、平野が広がっています。
ここは村造りの風水にかなった地形だそうです。

この村は編集長ご一行が行かれた安東の河回村同様、
朝鮮時代に上流階級の両班によって形成された氏族村で
村や建物の景観をはじめ、伝統や習慣等の独自の文化が
保存されているという点で、世界文化遺産に指定されています。

この村では驪江「李」氏月城「孫」氏
儒教を守り、子弟を科挙に合格させ
500年以上にわたって高官や学者を輩出しながら共存して来ました。

ここは身分の高い人の家は瓦屋根で高台にあり、
身分の低い人のは藁葺きで平地に控えています。

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香檀 (宝物)

駐車場からも見える、丘の上の塀で囲まれたこの大邸宅は
香檀と呼ばれています。


この家は当地の「李」氏の本家に生まれ、
中央で高名な学者になった李彦迪(1491〜1553年)が
母の看病のため帰郷を決めた際、
11代中宗(在位1506〜1544年)から
慶尚道の知事の要職と共に賜ったものだそうです。
(因みに中宗はチャングムが仕えた王です。)

残念ながら今回は時間がなく、近くまで行けませんでした。

反対側の丘の観稼亭から望むことができました。

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無忝堂(宝物)

この無忝堂「李」氏本家の建物で、1460年ごろの建造だそうです。


今も敷地内の住居が使用されているので、
庭先からちょっとだけ見せて頂きました。


門の上に変わった瓦が乗っていました。


こちらが無忝堂です。
上記の李彦迪はここで生まれ、李蕃同様
余生を過ごしたそうです

仙人が出てきそうな格調高く枯淡な雰囲気で
本家の離れとして応接や書斎に使用されたそうです。

全景は参考画像でどうぞ。


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対聖軒

ここは中央の高官を務めた李在直の屋敷です。
朝鮮時代1732年に建てられました。

建物の前にある聖主峰と向かい合っていることから
対聖軒と名付けられたとのことです。


  

いまどき珍しい薪割り用の丸太が積んでありました。

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観稼亭(宝物)

駐車場からも見える、村の入り口近くの小高い丘の上に建っています。



坂を登って行きました。

修復した新しい門です。

                                           参考画像

ここは清廉な高官として知られた
孫仲暾(1463〜1529年)が暮らしたあずま家です。

「観稼亭」という名には穀物が成長するように
子孫が繁栄する様子を見たいという意味が込められているそうです。
おそらく功成り名遂げて引退し、故郷の地で自然に囲まれながら
穏やかな余生を送った両班たちの心境なのでしょう。

古びた木造ですが、風格があります。

村で一番大変眺めのいい場所に建っています。

こちらも塀の上に乗っている家紋らしき瓦。

こちらは先祖の位牌を祀る廟だそうです。

周囲に建つ茅葺の家には使用人が住みました。

茅葺きの向こうに李氏の本家の香檀が見えています。

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孫氏宅
しばらく歩いていますと 立派な門構えの家が。


どなたのお宅?


 
表札は「孫」と書いてありましたので記念に瓦の家紋を撮らせて頂きました。
後で調べたら、孫氏本家20代目のお宅とのこと、失礼しました。

朝鮮時代の終わりには同族で構成された氏族村は村の80%を占めていたそうです。
現在でも韓国では同姓は始祖の故郷を同じくする同族として解釈され、
そこから発生する血縁、地縁を大切にしていることで知られています。
八親等までは濃密な血縁とされると聞き驚きました。

両班は特権階級で弊害も多かったと聞きましたが
住居から受ける印象は、「侘び寂び風」の簡素な潔さ?でした。
慶州で見た新羅の「竜宮風」とはまた違う文化なのでしょうか。
まだまだ奥が深そうです。

村の景観や文化をここまで変えずに今日まで維持し
観光地となっても騒がずさりげなく日常を送るここの人々は
始祖の地を敬う儒教精神もあると思いますが
やはり培った見識とプライドが・・・と
少しひいき目に思ったりしました。

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村の景色







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お昼は、少し山を登った民宿へ行きました。
お母さんと娘さんとで作ってくれました。


普通の民家です。 障子の内も外も食事スペースで
夜だけ内側を宿泊に使うようになっています。

   

家庭的な食卓で、楽しい昼ごはんでした。


でも緑の唐辛子だけはどうにも太刀打ちできませんでした。

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以上、良洞村の駆け足訪問でした。
その浮世離れぶりに心が洗われる思いでした。

さあ再びKTX新慶州駅まで戻って

古都慶州から首都ソウルへと向かいました。

ー続くー