21 May 2018

「世界の至宝アグリジェントの神殿の谷散策」

これまでの ”小春のホームページ” 上で一番、重厚且つ豪華な悠久の歴史絵巻を己の脚で踏みしめる、、、なんて贅沢なチャンスに恵まれたのでしょうか

詩人ピンダロスをして 「人類史上最も美しい都市のある場所」 と云わせしめたほどのアグリジェント、古代にあって30万人以上が住み高台に古代ギリシャの神殿群が集中

上のコンコルディア神殿のみならずこのジュノーネ・ラチニア神殿

ギリシャ神話の最高神ゼウスの妻を称えたもの、海に近い地元の信仰集め舟の守護神でもあった紀元前5世紀の創建、後にカルタゴによって破壊された歴史有す

①がジュノーネ・ラチニア神殿 ②がコンコルディア神殿 遺跡群幅約2キロ、ゆっくり全て見廻ったら日が暮れそう

矢印に注目!

緑の矢印から望むコンコルディア神殿

黄色矢印から望むジュノーネ・ラチニア神殿  車運転しながら好き勝手に撮りまくっている

”神殿の谷” と呼ばれているがピンと来ない ”Valle del Templi” の直訳? Valleって谷の他に意味ある? って聞いたら川の流域・洲と云う解釈もあるんだと 

下図参照 神殿群の高台の両サイドに緑線の川アリ

 
緑線は川の流れ
2本は合流後地中海へ


黄色線はドライブルート
遺跡群周辺グルグルと
よくもまあ廻ったもんだ


ピンクはドローン地点
迷惑かけずに朝一で
離れた処から飛翔


当初
黄色星印から柵超えて
入ろうとしたら何と番犬
危うく噛みつかれそうに 

ジュノーネ・ラチニア神殿

接近してもう一枚!

ギリシャ神話の最高神ゼウスの妻ヘラはイタリアでは「ジュノ」となります。ここはヘラを祀る神殿で、ヘラは結婚生活を守護するとともに船乗りの守り神でもあったそうです。
かってのアグリジェントは今より海に近く、海に注ぐ川を船が行き交って貿易をしていたということですから、きっと多くの住民の信仰を集めたのでしょう。


神殿が築かれたのは紀元前460~440年頃、ヒメラの戦いに勝利した後の建設です。 

ドローンからの鳥さん目線だとこうなる

内陣設置が明瞭な画・・・

丘の最も高い地に孤高の雄姿、、、南に広がる地中海と遺跡、鼓動揺さぶられる美しさ!

南国の花に陽光が眩い

辺り一面アーモンド、、、世界有数のアーモンドとピスタチオの産地でもある

遺跡群西ゲートから入門、、、ありがたい事に本日5月6日は日曜日、終日フリー入場、助かります

先ずは ”ディオスクリ神殿” カルタゴに破壊され大地震にも見舞われた遺跡群

神殿の谷遺跡群にあって最古の地域

ENTABLATUREとは柱頭上部の帯状装飾の事

直ぐ横は崖地

アグリジェントの街遠望

ENTABLATUREが分かり易い方向からもう一枚

谷の窪地に降りて来て ”コリンべトラの庭園” 入園、ミカンやレモンがたわわに実る姿確認、季節柄自由に取って食べてもOK!

ケシの栽培!?

谷の庭園から見上げる ”ディオスクリ神殿” 古代ギリシャ人は此処の窪地に水引いて水浴場とした、、、いわゆるプール遊びやったんだと 2500年前! 

(古木はオリーブの木)

お次は ”Temple of Hephaestus” 遺跡群の西端に位置

よく読むように!?

もしかして鉄道?

立派なローカル駅だけど、電車はいつ来るの?

何だか俺達残骸置き場に来たみたい!?

今星印辺り彷徨い中

残骸? 失礼な、、、”Tempio di Giove”  ジョーヴェ・オリンピコ神殿なるぞ!

別名万能の神なる ”ゼウス神殿” ギリシャ時代に建立の神殿中最大規模誇ったとある 

規模の壮大さは紀元前480年に始まった建設に時間かかり過ぎ、紀元前406年にカルタゴの来襲、未完のまま破壊の憂き目となる

この残骸は? 神殿の中央の装飾に創られた巨大な男性の柱状 ”テラモーネ”  ↑写真参照(レプリカが横たわっている) ↓は本物だよ

上部からの重量分散の役も果たしたらしい

これがほんまもん、、、考古学博物館に展示

おっちゃん達の修学旅行姿良く眼にします

そうかあ、古代ギリシャ時代にあって最大級だったのか

ン!? あの柱は?

残骸、いや失礼、重要遺跡跡からそちらへと・・・

の前に、気になる巨大アスパラさん!?

見えて来たぞ!

列柱8本確認!

ジャ・ジャ・ジャーン! ギリシャ神話の英雄ヘラクレスに捧げられた・・・

”ヘラクレス神殿” 紀元前520年頃建造のこの地アグリジェントで最古の神殿 世界遺産になったためコレ以上の修復は出来ないなんて 変!?

周柱式ドーリア式神殿で他所のより古い分、エンタシスの強調が見て取れる

地中海眺めてここで一息、、、気温27度超えてきて強い日差しは体に堪える、ペットボトル持参忘れて後悔!?

アグリジェントの街

さあてこの石柱、ギリシャ本国との違いは石材・・・

アグリジェント産凝灰岩使用なので茶が濃い、、、そこで表面に漆喰仕上げして白亜の神殿とした

仕事の名残見えて、2600年前の苦労が偲ばれます

もちょっと早い時期だったらさぞかし美しかったろうアーモンドの花満開の候

向っていますね、、、世界の至宝へと

今は6万人、ギリシャ時代は30万人が暮らした大都会、アグリジェントの街並

こんなの無くたって世界のお宝さ!

アグリジェントは古代ギリシャ人が築いた植民都市。
古代名は「アクラガス」。シチリアにギリシャ人が入植を始めたのは紀元前8世紀ころのことで、クレタ人とロードス人がゲラを築いた後
その副次都市として紀元前581年にアクラガスを建設しました。

当時のシチリアではフェニキアの植民都市カルタゴとギリシャ陣営が覇権を争っていましたが、紀元前480年のヒメラの戦いで
アクラガスはシラークサと同盟してカルタゴ軍を破り、絶頂期を迎えます。
アグリジェントの「神殿の谷」と呼ばれる地域にはアクラガス絶頂期に築かれた多くの神殿が残っており、特にコンコルディア神殿は、その保存状態の良さで知られています。
 

神殿西側からのアプローチ、正面は東、だがキリスト教施設だった時代はコチラが正面だったとある

何と重量感溢れる堂々たる姿

かっての神殿は凝灰岩で柱等を造り、漆喰を塗り、北アフリカから運んだ黒檀の木で屋根を造って瓦を載せていたということです。
木と瓦は歳月によって失われ、漆喰も落ちてしまいましたが、それでも内陣や柱などの神殿の基本的部分が、ほぼ完全な形で残っています。
 

周柱式形状からエンタシスの強調が手に取るように判る

神殿西側破風部分、よくぞ月日に耐えたと褒めてあげたい

コンコルディア神殿の保存状態が良いのは教会に転用した時、柱と柱の間を漆喰の壁で塞いだことが結果的に建物を補強することとなったから。
その後、この地を襲った地震にも耐え、崩壊を免れました。漆喰がなくなった現在では、どのように神殿を保護していくかが課題になっているそうです。

内陣の四周に列柱を置くのがギリシャ神殿の基本的な形
神殿を飾っていた彫刻等は失われていますが、内陣がほぼ完全な形で残っています。 

観光ガイド本ではあり得ない、ドローンから見る内陣・・・

角度を変えて反対の崖側よりもう一度・・・

こちらは東面の破風部、アフリカからのシロッコの影響による損傷か?

これ見たさきっかけのシチリア旅

そんな旅人たちの心知ってか知らずか、、、お構いなしに咲く花たち

最後にもう一度ドーリア式神殿の特徴インプット、、、柱の台座が無くて柱頭もシンプル!

建築に携わった事ある私の一番の驚異! それは基礎部分・・・

2600年の風雪に耐え、カルタゴの破壊に耐え、かつこの地を襲った大地震に耐えた基礎の頑丈さ正確さ

シチリアにあって屈指の存在たるコンコルディア神殿、イタリアの至宝且つ世界のお宝、、、朝陽受けより一層神々しい姿

コンコルディアは「協調」「和解」を意味するローマの女神の名 今こそ世界に不可欠のこの意を深く理解しつつ

コンコルディアよ永遠なれと祈ってこの地を後にした次第です

 「コンコルディア神殿 ジュノー神殿