09 Feb. 2018



2015年11月 琵琶湖周辺の旅(4)八景亭 彦根城博物館

T.H.





JR琵琶湖線を能登川から米原方向へ3駅戻ると、この日の宿泊地彦根です。
お城の前のホテルにチェックイン後、
雨が降る中、こちらの佐和口御門を経て、城内へと歩きました。
外堀の周囲が広々とした、大変立派なお城です。
よく見ると白鳥が1羽浮かんでいました。





お城の北に隣接する庭園、玄宮園にさしかかりました。
お堀端に延々と続く古風な塀は、さすがの大名家です。
暗くなると誰も通らないようです。






【八景亭】

しばらく行くと玄宮園内の小規模な料理旅館、八景亭がありました。
電話予約で夕食がいただけるということで、お願いしました。
井伊家の赤い旗指物が立っています。





お座敷への途中、襖かと思ったら
古い屏風が拡げて吊られていました。





お部屋の床の間に掛けてあった、玄宮園の紅葉の絵です。





地元の淡水魚と近江牛のお料理だそうです。
琵琶湖の近くだけあって、このあたりは淡水魚専門の魚屋さんもあるのだとか。
お食事をかいつまんでご紹介します。

鯉のお造り





鮒寿司
酸味が強く歯ごたえがあって、何とも形容しがたいお味でした。
それでも病みつきなるのだそうですが・・・。
3年漬け込んだものだとか。





お吸い物




鮎の姿焼き。卵がいっぱい。





近江牛ステーキ。甘く柔らかでした。








黒ごまのゼリー





外の玄宮園は雨降りで、ガラス戸越しの景色となりましたが
ライトアップされた光が水辺に映え、木々の枝ぶりも幻想的できれいでした。





ここはランチの観光客が多いそうです。
昼間の景色はきっと素晴らしいことでしょう。
江戸期の藩の接待所で、旅館になってからは70年とのこと。





お堀端を歩いて帰りました。
辻斬りが出そうな・・・。
この場所は時代劇の撮影が多いのだそうです。
八景亭さんには、時代劇の扮装のままの俳優さんたちが
よくトイレ拝借に飛び込みで来るのだとか(!)





大きな通りが近くなりました。





ホテルの部屋の窓から望む、ライトアップされた彦根城天守です。
明日はあそこへ登ります。
何だか土砂降りになってきました・・・。





一夜明けて、雨は止んだみたいです。





だんだん近寄せると・・・





こういう天守なんですね!





外へ出てみるとこんな空模様ですが、なんとか大丈夫そうです。





ホテルは本当に便利なところにありました。





ロビーからのお堀の眺めです。





再び昨晩の道を通って城内の天守へ。

中堀の沿道の松並木は「いろは松」と呼ばれています。
47本(現在は34本)あったので、この名がついたとのこと






《 二の丸  佐和口多聞櫓(重要文化財)》


二の丸への橋を渡ると、
左右に佐和口多聞櫓が建っています。
本来は中央に立つ一の門は、今は無く、
道路が通っています。

左の櫓は1771年に再建されたもので、重要文化財に指定されています。
右の櫓は明治のころ取り壊されたのち、
1960年の開国百年祭記念事業として復元されたもので
現在は内部が開国記念館になっています。

両方の櫓の画像を並べるとこんな感じです。
あ、昨夜の白鳥がまたいました。






内堀橋を渡り、城内へ入ります。






【彦根城博物館】

まずこちらを訪れました。





この彦根城博物館は、
江戸時代に彦根藩の政庁であった表御殿の跡地に建てられています。
発掘調査や古絵図をもとに、表御殿を復元したもので
井伊家伝来の膨大な美術工芸品や古文書が収蔵・展示されており
1987年の市制50周年を記念して開館しました。

雨に濡れた御殿の屋根など、今時の美術館の建物には無い佇まいです。









館内の陳列室です。

伊井家の軍旗である、「朱地井の字金箔押旗印」がありました





こちらは「井伊の赤備え」で知られる、赤い軍装です。

徳川家康は信長の死後、甲斐武田氏の旧領を手中に収めると、
1582年、武田の旧臣達を組み入れた軍団を組織し、
徳川四天王といわれた井伊直政に、侍大将を命じます。
直政は勇猛で知られた武田軍の赤備えにあやかり、自らの軍も赤備えとし
関ヶ原の戦いで軍功を挙げました。

戦傷がもとで1602年に他界した直政の後を継いだ次男井伊直孝も、
全軍が朱色に身を固めた部隊を率いて戦場に赴き
家康の天下統一に貢献しました。

掛け軸は大坂夏の陣(1615年)を描いた「若江合戦図」です。





伝来の能衣装が展示してありました。
素晴らしい文化財です。





能面もありました。





博物館の中央中庭に移築された、江戸時代の能舞台です。





また、歴代の藩主により、数々の茶道具や掛け軸が伝えられていました。









こちらは幕末の大老を2年間務め、桜田門外で暗殺された
13代藩主井伊直弼の遺愛の香合です。





こちらは雅楽を愛した、12代井伊直亮(なおあきの楽器のコレクションです。
直弼の兄で養父でもあり、6年間幕府の大老を務めています。





こちらは国宝「紙本金地著色風俗画」(彦根屏風)のレプリカです。
井伊家伝来の家宝でしたが現在は彦根市所有となっています。
寛永年間作、作者不明で、京都の遊郭の情景が
南蛮貿易でもたらされたタバコや洋犬とともに描かれています。








国宝「紙本金地著色風俗画」(彦根屏風) 参考画像



【表御殿奥向の復元】

彦根城博物館内には、
彦根藩の藩主の日常生活の場であった、表御殿の「奥向」
古絵図や発掘成果に基づき、木造で復元されています。





「奥向」の建物と共に、お庭も復元されています。





















こちらは藩主のお茶室です。





藩主がくつろぐためのお部屋は、広々とした庭が望めました。





こちらは寝所です。





藩主のお住まいは、どこを取っても端正な佇まいでした。




博物館を出て、城内へと移ります。

ー続くー