16 Nov. 2013

「長野の旅」 by Yoko

 

長野県にある小布施から須坂、軽井沢へと行ってまいりました。

 

11月11日(月)

この日は木枯らし一号が吹く予報。小布施は雨との予報もありましたが

せめて曇り空でいてほしいと願いながら車で出発しました。

 

栗の町として知られる小布施町は、長野県東北部に位置し、面積1907平方㎞、人口1万2千人の小さな町。

北信五岳を一望できる環境にあり、寒暖の差が激しい内陸性の気候。

栗の生育に適した土壌であることから、小布施は栗の名産地となりました。

 

江戸時代後期には、千曲川の水運を利用した流通が盛んになるとともに、

越後小千谷・十日町から中野を経て上州に至る大笹街道と、直江津・高田から柏原・豊野を経て

山田街道へ抜ける道が物産・交易で賑わい、小布施は北信濃の経済文化の中心として栄えました。

この賑わいの中から生まれた豪農・豪商たちは、葛飾北斎、小林一茶ら多数の文人墨客を招き

今に続く文化の薫り高い雰囲気が形作られました。

 

昭和51年に、葛飾北斎の肉筆画を保存・展示するため「北斎館」が建設され、

小布施は北斎の町として脚光を浴び始めます。

昭和58年には北斎を小布施に迎え入れた郷土の豪商・高井鴻山の隠宅を修復保存し

「高井鴻山記念館」を開館。

さらに平成4年には現代日本画家で小布施出身の中島千波氏の作品を中心に展示する

「おぶせミュージアム・中島千波館」を開館するなど、北斎を中心に芸術文化のまちづくりを

進めてきました。

 

町の景観保存、美しい町並みづくりのための指針を定めるなかで、「外はみんなのもの、内は自分たちのもの」

という意識が住民の間に芽生え、それが通りを行き交う人に安らぎを与える花壇や生け垣づくりなどに発展

していきました。

 

平成12年からは、個人の庭園を一般に公開し、来訪者との交流を楽しむ「オープンガーデン」がスタートし、

現在では130軒のお宅が参加しています。 

以上は「全国町村会」のサイト「小布施の街づくりと自立(自律)への取り組み」から引用させていただきました。

 

 

左下の白い立札、読み難いですが、オープンガーデンになっているお庭へ進めます。

 

 

小布施に着くと晴れ! 先ずは同行の叔母夫婦リクエストの「岩松院・がんしょういん」を拝観しましょう。

岩松院は、葛飾北斎の描いた「八方睨み鳳凰図」でよく知られている曹洞宗の寺院です。

 

 

葛飾北斎88歳から89歳にかけて描いた鳳凰図。

本堂中央の天井に見ることができます。21畳もあり160年経っているとは思えない程

鮮やかな色彩が残っています。(塗り替えせず)

撮影禁止でしたので、鳳凰図などは岩松院のサイトでご覧くださいませ。

私は鳥が苦手ですので、極力鳳凰さんのお顔やおみ足は、見ないように努めました。

 

裏庭には池が・・・

春のお花見が終わるころになると、この池にアズマヒキガエルが集まって来きます。

メスが産卵するのをオスが手伝う為で、メスが少ない為に奪い合いとなって合戦となります。

これは約5日間続きます。

 

小林一茶は、1816年4月20日にこの寺を訪れ、オス蛙が数の少ないメス蛙を取り合っている様を見て

「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」と詠んだといわれています。

 

拝観を終わって外に出ると小雨が降り始めました。

天気予報、当たったわね・・・ 一応 気象庁 グッジョブ!!

 

 

お昼のお食事は、栗菓子で有名な桜井甘精堂本店前にあります、

この甘精堂直営の「泉石亭」で戴くことにいたしましょう。

 

新栗の季節ですから、栗おこわの付いたこちらのお膳を戴きました。

 

 

泉石亭の裏には「栗の木美術館」があり、お庭を通って伺えます。

 

 

桜井甘精堂本店にあるもみじの木。

 

 

平成23年11月末の写真が、店内に飾ってありました。美しい!!

 

 

栗菓子を買ったら、お次はお酒好きな叔父のために「松葉屋本店」へ。

いろいろ試飲もできますわよ。

 

 

この小さな町に、造り酒屋が4件もあるそうです。

 

枡一市村酒造という造り酒屋があります。こちらは栗菓子の小布施堂を営む市村家が

江戸時代宝暦年間より営んできたもので、屋号は「枡一」。

1994年に市村酒造に入社し、96年には欧米人で初めて利き酒師となったアメリカ人女性

セーラ・マリ・カミングスは、枡一の再構築に尽力し、小布施町の町おこし立役者として知られています。

テレビや雑誌にもよく取り上げられていた、金髪のアメリカ人女性をご記憶の方も多いかと思います。

 

小布施堂は、洒落たレストランや枡一客殿という宿泊施設も経営しており、またの機会にはこちらも

利用してみたいと思っています。

 

では、北斎館へとまいりましょう。

 

 

丁度、秋の企画展で「館蔵肉筆・版画名作展」が開催されておりました。

 

 

北斎館とは道を隔てたところに「高井鴻山記念館」があり、そちらの紅葉が綺麗でした。

 

 

この椅子に座って、栗アイスを戴きましたが、大きな栗がゴロゴロ!!!

ボリュームたっぷりで美味しかったわ。

 

 

名残惜しいものの秋の日暮れは早く、次の予定へと進まねばなりません。

 

小布施から車で約15分の須坂は「豪商の館・田中本家」へと向かいます。

雨は止んだようです。

 

10年以上前にも訪れたことがあり、そのときはおもちゃのコレクションを

拝見しましたが、流石は豪商のお子ちゃま方・・・と思いました。

保存状態がよいのは、お蔵があるからなのか。収納スペースがたくさんあるって

とても羨ましいですわ。一般家庭ではこうはいきませんもの。

ひとつ買ったらひとつ捨てるように云われておりますが、捨てられないのよ― はっ

 

 

正面の門構え

 

 

中に入ると

 

 

田中本家博物館は、とてもホームページが充実しております。

紅葉の様子も折々にアップされておりますし、季節ごとのお庭の様子も写真満載。

サービス精神旺盛なHPなのです。よって詳しいことはそちらをよく読むように!!

 

ざっと申しますと100m四方を20の土蔵が取り囲む豪壮なお屋敷。

そのうち五つの土蔵が展示館として利用されています。

 

この時期は「豪商の花嫁、伝来の婚礼衣装」の企画展が開催されておりました。

まあ、それは素晴らしかったです。これだけのお支度ができるお家・・・花嫁はどちらから

嫁いでいらしたのかしら?結納金が莫大なのか? 想像は膨らみますわ。

三越のケースに入った櫛や笄もありました。

結納のお品に雉のはく製が・・・つがいで縁起ものらしいです。

作り物の鯉もあり、庶民の結納とは違いますわね。いろいろ興味深かった展示でした。

 

以前伺いました折よりも、土蔵の中が綺麗に展示室らしくなっておりました。

この豪商の館をそのまま残し存続させていくことに、心血注いでおられるように感じました。

 

お庭に出ます。多分あの木は枝垂れ桜。

 

 

庭園を取り囲む土蔵。

 

 

黄色いもみじ

 

 

殿様のお忍びはこちらの門から。

 

 

味噌蔵

 

 

庭園の説明

 

 

美しい!

 

 

「おおさかずき」と呼ばれている赤いもみじ。

 

 

アップで。

 

 

ドウダンツツジ

 

 

趣ある図柄の石燈篭

 

 

住居部分の障子窓。あちらから、光を通してどのように見えるのかしら?

 

 

四季折々に楽しめる庭園、そして企画展。

また訪れたくなる田中本家なのでした。

 

日が暮れぬうちに、軽井沢へと向かいます。            つづく