27 Feb. 2014

心の強さを示した3人の女性たち

 

                                            k.mitiko

ソチオリンピックが終わりましたが、私にとりましては今年の冬季オリンピック

ほど心に残ったオリンピックはありませんでした。出場選手たちの活躍の中で、

フイギュアスケートでの金メダルの可能性を取りざたされていた、浅田真央選手が

ショートプログラムでの予想外の結果に驚いてしまいました。フイギュアスケートは

美しい演技を漫然と見るのが常でしたが、その結果に翌日のフリーはどうなるの

だろうと私まで愕然としました。

 

 

 

居たたまれなくなってどこかに希望の火はないものかとネットを色々検索しましたら、

私と同じような人々が大勢居ることに、少し安堵して翌日を待ちました。

 

 

翌日のフリースタイルは自己最高の演技で、前日の落ち込みを乗り越えたその

心の強さに感動しました。日ごろの修練と自分を信じられる精神のあり方に、

私はこの結果は金メダルを超えたものになっているのではと思いました。

 

 

こんなに感動して見たオリンピックのフイギュアスケートは初めてです。

 

 

 

 

心の強さと言えば、以前に紹介しました吉田都さんのことが思い浮かびました。

9歳でバレエを始め、17歳でローザンヌ国際バレエコンクールのローザンヌ賞を

受賞したことから、イギリスのロイヤルバレエ学校に入学しました。

 

 

 

 

慣れない土地での理解できない言葉の壁や、小柄で容姿に自信が持てない

など課題を抱え、日本人の限界を意識しながら修練に徹し、試練を乗り越えて

入団したロイヤルバレエ団の「プリンシバル」という最高位のダンサーになりました。

 

 

 

 

 

バレエは台詞なしで物語を観客に伝える芸術と言われ、身体の動きが台詞の

代わりです。絶えず音楽と同化しながら、徹底した自己管理のもとレッスンを

積み重ねる努力は、浅田真央選手に共通するものに思われます。

 
 
バレエという舞台は華やかですが、常に努力と訓練で維持してきた舞台も、
守りの姿勢に入っていきつつあることを自覚した彼女は退団を考え、
日本公演の「ロミオとジュリエット」を最後にロイヤルバレエ団を退団し、
活動の舞台を日本に移して現在に至っています。
 

 

 

 

最後に紹介しますのはメゾソプラノ歌手として世界の舞台で活躍する

藤村美穂子さんです。欧米では「現在最高のメゾの一人」と言われて

います。

 

その声楽技術、演技力と言った実力で名だたる歌劇場や指揮者に

気にいられ、本場で認められた初の日本人歌手です。

 

 

 

 

藤村美穂子さんは東京芸大在学中から将来を嘱望され、ミュンヘン音楽大学

での研鑽、数々のコンクールでの優勝などの実力をもってしても、中々欧米の

舞台では認められませんでした。

 

自分が選んだ歌の道、歩き始めた以上、どんな小さな役でも人の10倍練習し、

工夫を重ね、公演ごとに成長していくしかないと覚悟を決めました。

 

 

 

 

*生きている限り、自分をより良くしたいと願う。

*すべての経験をありがたいと思う。

*第三者的に、自分を傍から見る視点を持つ。

*いかに死にたいかを、常に考えている。

をモットーに、朝4時に起床し、夕方まで楽譜に向き合い、自転車やジョギングで

体力ずくりを重ね、家庭菜園でとった野菜や玄米で自炊して10年かけて体重を

20キロ以上絞りこむ努力をしました。

 

 

 

 

こうして得た自身にたいする求道的な精進の結果、バイロイト音楽祭での日本人

としては初めての主役級の役を演じ、次々と本場ドイツでの話題の舞台に出演し、

ミラノスカラ座や、ウイーン国立歌劇場など世界各地の舞台に現在も立ち続けて

います。

 

 

指揮者のクリスチャン・ティーレマン

 

 

浅田真央選手、吉田都さん、藤村実穂子さんに共通するのは、自分の

選んだ道を実現するための心の強さではないかと思います。そのことに

気づかせてくれたのは、前日の演技の落ち込みを見事乗り越えた

浅田真央選手の心の強さでした。ここで紹介しました女性たちは、

私たちに刺激と共感を与え、私は生きる勇気を貰ったように思います。