18 May 2014

オペラ「ラ・ボエーム」の素晴らしさ
                               

                             k.mitiko

 
先日NHKテレビで観ました「エッフェル塔コンサート」でヴィットリオ・グリゴーロと言う魅力的な
テナー歌手の存在を知り、関心を持っていましたら、タイミング良く、グリゴーロ主演の
オペラ映画「ラ・ボエーム」の上映があることがわかり、早速小春ママさんと観にいきました。
 
 
「ラ・ボエーム」は19世紀半ば、パリの下町を舞台に屋根裏部屋でくらすボヘミアン達の愛と友情を
描いたオペラで、貧しい境遇ながら夢を追いかける若者たちの青春とはかない恋を、プッチーニの
甘美なメロデイで描いたオペラです。2014年4月上旬、本場のトロポリタン歌劇場で上演された
演目が、そのまま近くの映画館で楽しめるライブ・ビューイングで鑑賞しました。
 
 
 
 
クリスマス・イヴの夜に屋根裏部屋で出会った、貧乏詩人ルドルフはお針子のミミと
恋に落ちます。ミミの手をとってルドルフが歌うアリア「冷たい手」は、華やかで張りのある声に
聞きほれてしまいます。グリゴーロの若者らしい所作と優美な雰囲気に、繊細な詩人役が
ぴったりでした。私にとっては久しぶりにお気に入りのテナーの登場です。
 
 
 
 
当初ミミ役に予定されていた歌手が風邪で降板したために前日同じ舞台で
蝶々夫人」を歌ったばかりのソプラノ歌手、クリスティーヌ・オポライス
がミミを歌いました。ソプラノ歌手が異なる作品を二日続けて主役を歌うのは、
メトロポリタン歌劇場の歴史が始まって以来のことのようでした。
 
オポライスのミミは声も容姿も演技も素晴らしく、私の大好きなアリア
「私の名はミミ」は、そのはかない生を暗示していて私は思はず涙しました。
 
 
 
 
第二幕はこのオペラの最大の見せ場で、パリの下町をそのまま表現したような大掛かりな
舞台で、1981年、演出家フランコ・ゼフィレッリの手によるもので当時大きな話題になり、
プラシード・ドミンゴもルチアーノ・パバロッティも出演した伝説の舞台です。
 
本物の馬車や総勢250人を超す人物が登場するスケールの大きさと、その絢爛豪華さには
圧倒されてしまいます。ここで歌われる「ムゼッタのワルツ」はよく知られています。この舞台で
これまで400回以上も上演されています。
 
 
 
 
貧しさゆえに心ならずもミミと別れたルドルフは、常にミミのことを案じています。
 
 
 
 
久しぶりに再会した二人ですが、ミミは病に冒され死期がせまっていました。
 
 
 
 
互いに愛し合いながらもミミは、ルドルフとの愛の思い出を抱きながら、ボヘミアンの仲間たちの
見守るなか息を引き取ります。
 
 
 
 
「ラ・ボエーム」は貧しさと優しさの組み合わせを、プッチーニのこの上なく美しい旋律によって
描かれた心に残るオペラでした。
 
 
カーテンコールは声にも容姿にも華のある人気急上層のグリゴーロに、二晩続けての主役を
演じきったオポライスに盛大な拍手が送られていました。
 
 
 
 
私は男性的、直線的、劇的なヴェルデイが好きで、オペラで涙することはあまり
ありませんでしたが、今回の「ラ・ボエーム」では、パリの下町で展開される名も無い
貧しい若者たちの生きる姿に涙するシーンがたびたびあり、あらためてプッチーニの
オペラの素晴らしさと歌の力を再認識しました。
 
写真はネットより引用いたしました。





 ラ・ボエーム  [返信] [引用]
k.mitikoさん

よくぞレポートしてくれました、嬉しかったです。
メトロポリタン歌劇場での豪華な舞台演出、最高のキャスト、これ以上はなかったと思われます。
あっという間の3時間でした。

ラ・ボエームでロドルフがミミと出会い、彼が自己紹介するところは純粋でロマンチックな夢あふれるものです。
『僕は詩人です。貧しいながらも楽しく、愛の賛歌や詩を綴っています。溢れるほどの夢や空想が僕の中には満ちています。心はさながら億万長者です。
そんな僕の魂という金庫から時折財宝を奪う美しい瞳という泥棒がいます・・・・・・』

甘く優しく悲しい事は恋の甘さも加わって全て美しく昇華されてゆくのです。
夢に一瞬に消えてゆく舞台芸術の素晴らしさは人生そのものです。

 
小春ママ  ++.. 2014/05/18(日) 07:51 [18673]

 

小春ママ さん

早速コメントを有難うございました。あのエッフェル塔
コンサートを観なければグリゴーロに出会うこともなく、ライブビューイングで「ラ・ボエーム」が上映
されるのを知っていても、プッチーニにはあまり関心が
ありませんでしたから見逃していたことでしょう。

グリゴーロという久しぶりに華も実もあるテナー歌手
の登場によって、私の中のラ・ボエームは一新しました。そして甘美なメロデイだけというプッチーニへの
偏見も無くなり、美しい旋律が奏でる愛の物語に
心も純化されるようでした。オペラの素晴らしさを
実感した作品でした。ご一緒できましてとても嬉し
かったです。

K.mitiko  ++.. 2014/05/18(日) 08:14 [18674] [引用]

 

編集長さん

レポートにグリゴーロの「ラ・ボエーム」のアリア
「冷たい手」をつけてくださって有難うございました。
この歌を聴いていますと、グリゴーロの張りのある声に
あのときの感動が蘇ります。

K.mitiko  ++.. 2014/05/18(日) 10:02 [18675] [引用]

 
k.mitikoさん

「ラ・ボエーム」のレポートを端的な表現でまとめてくださり、流石だなと思いました。
ありがとうございました。

今まで「ラ・ボエーム」は他で幾つか観たことがありますが、今作品が秀逸だったと思います。

グリゴーロの伸びのある澄んだ歌声は一度聞いたら忘れられませんね。
パバロッティの愛弟子で、きっと大事に育てられたのでしょうね。
なんだか風貌も似ていますね。

ミミ役のクリスティーヌ・オボライスの代役とは思えない完璧さには驚きました。

ライブビューイングはだいたい観ています。毎回感動、感激しているのですが、
今回は久しぶりに涙が溢れました。

舞台といい、出演者の層の厚さ、演出、どれをとっても最高レベルで
メトロポリタン歌劇場の意気込みを感じます。


小春ママさん

初めてのライブビューイングがこの作品で本当にラッキーだったと思いますよ。
観劇の後に頂いたお電話で感動された様子が窺えて、
私のほうが嬉しくなりました。
これからもいい作品に出会えるといいですね。



M. v. K.  ++.. 2014/05/18(日) 22:48 [18680] [引用]

 

mitikoさん

グリゴーロとの出会いで、mitikoさんの「こころの
宝石箱」に、またひとつトキメキの宝石がふえましたね。
小春ママもライブビューイングを楽しまれてよかったです。

先日、調布飛行場へ行きました。
飛行場傍のプロペラカフェ建物内に展示されていた飛行機。飛行機マニアが訪れるカフェ。楽しかったよ!

Yoko  ++.. 2014/05/19(月) 10:57 [18681] [引用]

 

M. v. K. さん、yokoさん

コメントを有難うございました。ハードルの高い
オペラの中では、「ラ・ボエーム」は、親しみやすく、
アリアもよく知られており、知名度はかなり高いのでは
と思います。美しい音楽、魅力的な歌手たち、スケールの大きな舞台と総合芸術ならではの条件が揃った
稀なオペラだと思います。

70年近い私のオペラ鑑賞の中で、こうして皆さんと
語り合えたのは初めてのことでとても嬉しいです。

K.mitiko  ++.. 2014/05/19(月) 13:30 [18682] [引用]