08 July 2015


5月連休の旅(6)出雲大社



JR倉敷駅から特急やくも3号に乗り、島根県の出雲市駅に向かいます。




特急「やくも3号」が入ってきました。




特急やくもの運行区間

岡山から、山陽線、伯備線、山陰線を経て、出雲市駅まで
約3時間で走ります。

                       参考画像


JR「出雲市」駅に到着し、乗り換えの一畑電車のホームに来ました。
周りは「出雲大社前」行きの電車を撮影しようと待ち構えている人々です。
この路線はマニアに人気の高い、古い車両が今なお走っているのだとか。
ちなみにこの車両は京王線出身のようです。




出雲大社前駅に着くとホームには
日本最古級という昭和のはじめの「デハニ52号車」が展示されていました。




運転席です。




50年程前の夏に出雲大社に来た時乗った電車に
こんな木製の鎧戸が付いていたのを思い出しました。




シートだけが目立って新しいのは
「RAILWAYS  49歳で電車の運転士になった男の物語」という
中井貴一主演の映画のロケでこの車両が使われた際に
張り替えたからだそうです。
電車の中にポスターがありました。




こちらは一畑電車の出雲大社前駅で、1930年(昭和5)築。
小さな駅舎で正面にステンドグラスがはめこまれています。

出雲大社へ続く神門通りに面していて
観光土産品、出雲そばや出雲ぜんざい、
綿織り物や勾玉など地元の工芸品のお店が連なっています。




出雲大社へ向かう前に、まず反対方向の旧大社駅へ行きました。
この駅は1912年(明治45)の国鉄大社線開業以来
出雲大社参拝の玄関口として利用されて来ましたが
昭和35年あたりから車で来る人が増加して利用者が減り続け
1990年(平成2)の廃線によりその役割を終えました。

(赤い丸印は足を運んだ所です)




《国鉄 旧大社駅》重要文化財



渋くて立派です!

お城のような破風や屋根瓦の装飾が
横長の和風建築に威厳を与えています。
この建物は2代目で1924年(大正13)に建てられました。
2004年に重要文化財に指定されています。







内部の中央ホールです。
凝った造りの観光案内所をはじめ、
折り上げた格天井や格調ある照明が素敵です。




廃業当時の運賃表でしょうか。




かつての制服の勢ぞろいです。




当時の改札も駅長事務室も残されています。




草むした線路は遠い思い出につながります。
大人たちも思わず機関車の方へ。




でも雨ざらしでちょっとかわいそうな「D51774」機関車でした。





《出雲大社》



一の鳥居


神門通りを出雲大社へ向かって歩き出すと
鉄筋コンクリートの白い大鳥居(一の鳥居)が目に飛び込んできました。
高さ23mだそうですがとにかく巨大に見えます。
1915年(大正4年)に小倉の篤志家によって
松並木と共に寄付されたそうです。









二の鳥居


出雲大社の正面玄関の「二の鳥居」の前の広場に着きました
人々の歩みがここで渋滞(?)して
賑わうことから勢溜(せいだまり)と名が付いているそうです。

「平成の大遷宮」の高札が立っています。
大国主大神を祀る本殿の改修やそれに伴う数々の神事は
平成25年5月の「本殿遷座祭」をもって無事終了しましたが
引き続き出雲大社に属する摂社、末社と呼ばれる小規模なお社の改修が
平成28年3月まで行われるようです。




振り返ると遠くに「一の鳥居」と人の列が見えます。




簡素な木製の鳥居もいいですね。




ここから先の参道は石畳の下り坂になっているのが特徴です。





三の鳥居



三の鳥居」まで来ました。こんどは鉄製です。
ここから松の参道が始まります。
真ん中は皇族や、天皇の勅使のための道で
一般参拝者は遠慮して外側を歩きます。





四の鳥居



銅製のこの鳥居は
1666年に長州藩の毛利綱広によって寄進されたとのことです。
ここから先は新垣で囲まれた境内です。
ここに四の鳥居があることに迂闊にも気が付かず、参考画像にてご紹介します。

                             参考画像




手水舍(てみずや



参拝の前に手や口を清める場所です。





拝殿



大きなしめ縄で遠くからでもすぐにわかる拝殿です。
1953年(昭和28)に旧拝殿(1519年築)が焼失した後、
1959年(昭和34)に建てられました。

ここでは御祈祷や奉納行事などが行われています。
平成の大遷宮の際、本殿の改修が行われている間は
こちらに御神座が祀られていました。









八足門(やつあしもん)重要文化財


本殿は下記のように端垣玉垣に囲まれて建っています。
八足門から端垣内に入り、
楼門を通って玉垣内の本殿に至ります。

                                       参考画像


一般参拝者の拝礼はこの八足門の前からとなっていますが
お正月の5日間は楼門の前で拝礼できるのだそうです。




楼門とはどんな形をしているのでしょうか。
八足門の小さな入り口からはよくわかりませんので検索してみますと
この通り年を経た木造の重厚さが素晴らしい門でした。

楼門 江戸時代 1667(寛文)重要文化財      参考画像
http://www.bs-j.co.jp/graceofjapan/25.html


八足門と拝殿の間の石畳にピンクの大きな3つの丸い印がありました。
これは2000年(平成12)に地下室設置のための事前調査をした際の
直径3mもの巨大な3本束ねの柱が出土した場所を表しています。
調査の結果、鎌倉時代の本殿の柱であることがほぼ明らかになっているそうです。





本殿(国宝)

本殿(国宝)は1744年(延享元年)に造営されました。
建築様式は上代からの「大社造り」で、国宝に指定されています。
9本の柱の直径は70cmから1m 余りで
高さは24mあるそうです。
今回を入れて4度の遷宮を経て維持されて来ました。

本殿の姿は楼門や端垣があるため、外からは屋根や一部しか見えませんが
こうして端垣の格子から
その巨大さやオーラは伝わってきます。




それでも何とかもっと見える場所を探しつつ、背伸びしながら端垣を一周する事になりました。


西側

中央の建物が本殿です。
階段部分の屋根が傾斜しているのが特徴的で
仏教寺院とはまた異なる雰囲気、簡素な美しさです。




ところでここに立て札が立っていました。




読みやすい新しい立て札の画像でお届けしますと・・・

                              参考画像


本殿の中の大国主大神の御神座はこの通り西を向いて祀られているのですね。
ほかの5神は南向きというのも何か深い訳があるのでしょう。

             参考画像



せっかく出雲まで来ましたので、
ここからも御神座に向かって再度拝礼しました。




北側

後方から見た本殿です。
高床式は日本の古代のイメージに通じ、
また建物をよりいっそう巨大に見せてくれます。




東側


独特の「千木(ちぎ)」を戴いた檜皮葺の屋根が並ぶ光景が
次の遷宮までの60年間、守られて行くことを祈りたいものです。





十九社(じゅうくしゃ)重要文化財



旧暦10月の神無月(出雲では神在月)に全国の神様が出雲に集まって
神事や人々の縁談を決める際に、滞在する宿舎がこの十九社です。
本殿をはさんで東西の二箇所に向かい合って建ち
神在月の期間中は19ある扉が全部開かれるとのことです。

こちらは西の十九社です。





彰古館


本殿の北の端にある建物で
出雲大社の古文書や楽器が納めてあります。
壁の縦の木組みは、出雲独特なものに感じられました。




出雲の雰囲気を満喫しつつ、先へ参りましょう。


 http://www.izumooyashiro.or.jp/index.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/出雲大社


ー続くー