2007年の回想

T.H.父娘の上海ツアー 
 
by T.H.

今週父と、福岡発「2泊3日の上海ツア−」に参加しました。
JALと中国東方航空の共同運航便。1時間25分のフライト。近いですねえ。
 
 
2008年北京オリンピックや上海万博をひかえた浦東(プ−ドン)国際空港の広くて立派なこと!
夕方の到着便が多く、長蛇の入国審査です。
 
 
最初の夕食は広東料理。
なかなかあっさりと美味しく、すんなり入ります。
 
 
そして食後は外灘(ワイタン)の夜景見物へ。
 
アヘン戦争後1842年の南京条約により、列強が利権を得た上海の黄浦江西岸は、
外灘(英語名は人工の土手や堤防を意味するバンド(bund))と呼ばれました。
1920年代に競って建てられた、各国の歴史的な建造物がライトアップされ、
ウオ−タ−フロントにまばゆく並んでいます。
 
遊覧船の一階船室から2階デッキへ上るとパノラマが拡がります。1時間のクル−ジングです。
 
 
中でもひときわ目立つのは
左側の旧香港上海銀行上海支店(現在は浦東発展銀行。1923年に竣工)
中央の旧江海関(現在は上海海関。1925年に竣工) 
 
 
びっくりしたのは外灘の対岸、黄浦江東岸の眺めです。
こちらは現代上海を象徴する、浦東新区の金融・貿易開発区の高層ビル群。
中央はそのシンボル的存在の東方明珠(ドンファンミンジュ)テレビタワー。
 
 
「すごかねえ。昔は東岸は畑だけやった。」と驚く父。
新旧の中国が幻想的に浮かび上がって両岸に繰り広げられるのですから。
 
  
興奮冷めやらぬまま、今回のホテル、ミレニアム虹橋(ホンチャオ)ホテル上海=上海千禧海鴎大酒店へ。
2006年9月オ−プンのシンガポ−ル系列のホテルとの事です。ピカピカのトイレと最新設備。
 
 
とにかく今夜はおやすみなさい。明日も新旧の中国に会えるのを楽しみに・・・。
 
■錦渓
 
錦渓は上海と蘇州の中間に位置し、バスで1時間半。昆山市の小さな水郷です。
古来江南には数多くの水郷があり、近年注目の観光スポットになっています。
昔ながらの水路や街並が残っていました。(地図上の印が錦渓)
 
 
広い道路と並木が続きます。木の幹が白いのは防虫ための石灰。
 
 
錦渓の入り口です。枝垂れ柳の風情が漂う古蓮池と三亭橋。橋の後ろは五保湖。
赤いランタンは春節(旧正月)の装飾です。
 
 
池の傍らに建つ蓮池禅院。南宋の孝宗皇帝(1127〜94)の側室の墓を守るために
1163年に建てられました。現存するのは清代に再建されたものです。
ここから小船に乗って水郷へ。
 
 
池に浮かぶ孝宗皇帝の側室の墓です。
 
 
船頭さんを務めるのは、地元の人たち。この地方に伝わる民謡を歌いながら水路を進みます。
 
 
各家に水辺への階段がついていました。
 
 
立派な3階建ての館もありました。
 
 
左の回廊は廊棚と呼ばれ、屋根付きの通路。憩いの場にもなります。

2枚は参考写真
 
 
錦渓では、市河と呼ばれるクリークを中心に両側に街が保存されています。
2000年近い歴史があり、建築物は明・清代のものも多く、実際に人が住んでいます。
こうしたのどかな光景を求めて、休日に上海からやってくる人が多いとか。
一時の休息の後、上海へ帰りました。
 
 
豫園
 
豫園周辺は豫園商場と呼ばれ、上海の租界時代にも中国人だけが居住した場所で、
昔からの商店が連なり、旧正月の飾り付けも見られ、大変な人出で賑わっていました。
 
 
えっ?ここで先に昼食?
 
 
「新緑波廊酒楼」で本場”点心”を堪能しました。あつあつの小籠包が名物です。
 
 
「新緑波廊酒楼」の店内。凝った造りでした。
 
 
 
それでは豫園入り口へ
 
豫園は四川省の役人、藩允端が父のために造った代表的な中国式庭園で、
1559年から18年をかけて造営され、江南髄一の名石が集められています。
 
中央の玉玲瓏と呼ばれる高さ約3メートルの太湖石は、特に有名とのこと。
 
 

豫園は狭い敷地に、細かい工夫を多数凝らすことにより、変化に富んだ
空間を生み出しています。様々な形の窓や戸口を配置して景色に
変化をつけたり、迷路のような設計で広く感じさせる等、
興味深いところです。
 
塀の装飾の龍。5本爪の皇帝龍に遠慮してこちらは3本。    狛犬でしょうか(?)
 
 
豫園の旧正月の飾り付けです。新年の活気が伝わってきます。
 
■東方明珠テレビ塔
 
1日目の夜景で見た、東方明珠テレビ塔の展望台へ登りました。
1994年完成で高さ468m(アジアで1位、世界ではトロント、モスクワに次ぎ3位)です。
ちょっと奇抜な東方的デザインですが、これは風水から来ているそうです。近寄るととにかく巨大です。
 
   
 
展望台は3つ、350m、263m、90mの高さにあります。今回は2番目まで登りました。
上から見ると四方がビル群でスモッグがかかり、本当に大都会と実感しました。
 
 
■新天地 
 
旧上海のフランス租界の雰囲気を再現したレンガづくりの街並みに、
お洒落なバー、レストラン、ブティックや映画館が並び、先端を行く地区です。
上海在住の欧米人や若者に大人気だそうです。
  
 
  
自由時間、疲れてスタ−バックコ−ヒ−を飲みましたが、味は???でした。
観光客が行くところはどこも外国人向けの価格設定という印象です。
 
一方で少し行くと、洗濯物を通り一杯に干した昔ながらの造りの古い小さな商店、
道路拡張のため取り壊し中の瓦礫の山など、新旧入り混じって現在整備中といった
感じでした。
 
 
■王寶和酒家
 
今夜のレストランは「王寶和酒家」。250年の歴史を持つ、老舗の上海ガニ料理店だそうです。
         1744年 創始なんですね。
 
お料理は蟹尽くしです。
  
前菜                             蟹肉入り鮑と鱶鰭ス−プ
 
  
蟹肉入り茸炒め                
 
  
蟹肉と魚団子ス−プ                    
 
   
蟹味噌と魚肉のあんかけ麺                           蟹肉入り野菜炒め 
 
   
デザ−ト もち米と黒餡                      上海蟹の蒸し物 黒酢添え
 
このほか蟹チャ−ハンと西瓜が出ました。蟹は体を冷やすそうなので、生姜ピクルスや
紹興酒が添えられました。このお店はもともと紹興酒の製造が家業だったとのことです。
お料理の味はどれもくせがなく、しつこくなく、それでいて濃厚で美味しかったです。
 
 
最後に出てきた蒸し蟹を食べるのが一苦労でした。
まず甲羅をはずして味噌(ねっとりとしたゆでたまごの黄身の味)を食べた後、
1センチ足らずの細い足を食べるのですが、労力の割には中身が・・・でも楽しい経験でした。
 
 
 
■上海雑技団  
 
夕食後のオプショナルツア−は上海雑技でした。
上海には5つほど雑技劇場があるそうです。
今回のは雲峰劇院の上海雲日之木雑技芸術団でした。
 
雑技は山東省、湖北省などが歴史的に盛んで、上海雲日之木雑技芸術団も
山東省で活躍していた雑技団を中心に上海で結成したものだそうです。
伝統的な皿回しです。
 
椅子を積み重ねて・・・倒立!
 
14人乗り自転車です。大変難度が高いのだとか。
 
そして、圧巻は5台のバイクが・・・
 
全速力で球状の檻の中を走り回るのです。 「やめて--!」です。
「環球飛車」というのだとか。
 
若い団員が楽しそうにやすやすと曲芸をやってのけるのは驚異です。何でも2〜3歳
から始める子もいるとか。これじゃあ金メダルも取れますよねえ。
 
 
■和平飯店
 
今日の最後の締めくくりは、和平飯店のジャズ演奏でした。
実はこれは私が中国人添乗員さんに、「和平飯店の中が見れたら最高だった」と
言ったことから、「是非オ−ルドジャズバンドの演奏を勧めます」とあっさり予約を
取ってくれて、個人ツア−が実現しました。
 
和平飯店(ピ−スホテル)は外灘に並ぶ、緑の三角屋根の5つ星ホテルです。
1929年の竣工で、租界時代に最も多くの不動産を支配していた、イギリスの
サッス−ン財閥の本拠があったことから、サッス−ン・ハウスと呼ばれました。
建物同様内部の装飾も当時がしのばれると聞いていました。
参考写真
 
 
和平飯店老年爵士楽団です。
6人の平均年齢は75歳を越え、激動の中国で演奏を続けてきた、筋金入りのジャズマンたちだそうです。
ここのジャズ・バ−では30〜40年代のジャズ演奏を聞くことが出来ます。
租界時代の雰囲気をそのまま残したホテルと古いジャズの生演奏。
現代の上海へ行って、これが味わえるのは何か不思議な感慨でした。
 
ロビ−で記念撮影をしました。内部装飾はア−ル・デコ様式なのだそうです。
   
1929年当時                 現在同じ場所で
 
 
レセプション 
 
 
上海の夜も更けました。そろそろ帰ります。
 
和平飯店玄関前

■上海動物園
 
動物園への途中虹橋路で見かけた、建売の富裕層向け「別荘」。
ここ虹橋地区は駐在員が多く住むところだそうです。
 
 
上海動物園は中国でもかなり大きいようです。郊外には野生動物園があるそうです。
 
 
中国で動物園といえばもちろん目的はパンダです。
入り口からパンダ館まで徒歩40分と聞き、迷わずシャトルバス希望組に。
 
こうして苦労して行っても、国宝パンダのこと、外へ出てくるとは限りません。
以前はるばる桂林の動物園へ行ったとき、見えたのは「足」だけでした。 さて?
 
 
いました!
 
 
かなり人なつっこいです。駆け寄って来ました。
 
こっち向いて!
 
「!!!」
 
パンダと目が合って大満足。次の見学地へ。
 
 
■玉仏寺
 
玉仏寺は1882年に建立された禅宗・臨済宗のお寺です。
開祖、慧根上人がミャンマーから持ち帰った5体の玉仏のうち、
2体(座像と涅槃像)が安置されています。
 
 
この日は仏教界の要人が来る日だったようです。出迎えのお坊さんたち。
 
仏像が安置されてる二階へ。 窓から見た中庭は鄙びた感じ。
 
 
仏像は二体とも最近になり撮影禁止になりました。ここでは参考写真です。
 
坐像。白玉製。
 
涅槃像。大理石製。
 
なんともたおやかで美しいほとけさまでした。
 
 
■リニアモ−タ−カ−
 
さてツア-もいよいよ最後。飛行場までは超高速のリニアモ−タ−カ−に乗りました。
男性乗務員
         
  
女性乗務員 
 
8分間のスピ−ド体験です。
最高時速、431km/h でした。
 
全員搭乗ゲイトの方へ移動し、一人空港にお別れしました。
 
いや-、面白かったです。撮りたいものがいっぱいで、自分たちの
写真があまり無いのがちょっと残念ですが、楽しい3日間でした。
 
文化大革命の頃から、業界の用事で中国へ何度も行っていた父は
今回の上海ツア-で最新の中国が見れて感無量、大満足とのことでした。