22 Dec. 2013

「消えゆくブルートレイン」

by はる

JRの3月ダイヤ改正で、ブルートレイン寝台特急は「あけぼの」(上野―青森)の廃止が決まった。
  
残るブルートレインの寝台特急は「北斗星」 (上野―札幌)を残すのみとなり、この 「北斗星」も

北海道新幹線が 2016年3月に開業を予定していることから、廃止が検討されているとか。

乗客の減少と車体の老朽化のため、今後の存続は厳しいらしい。
 
 九州と東京を往復したブルートレインの「あさかぜ」「はやぶさ」「さくら」「みずほ」「富士」

 などの名称は九州人にとって懐かしい。


 
 
なかでも「あさかぜ」は松本清張の「点と線」で東京駅での4分間の見通しのトリックに使われた

 こともあって、ブルートレインの代名詞だった。


 

 4分間の見通しのトリックとは電車がひっきりなしに発着する東京駅にあって、昭和32年の時刻表

によって夕方の4分間だけが13番線から15番線が見通せる(13番線と14番線に電車が入ってない)

ことを利用した心理的なトリックだ。
 
僕は昭和42年に東京駅の同時刻に13番線に立って15番線を見通したことがあった。

現場を実際に見たかった。


 
 
しかし時代とダイヤは変わり、電車はひっきりなしに発着して1分間も見通せないほどであり、しかも

新幹線のホームが新設されていたりして、まさに高度成長期真っ盛りだった。
 
 九州新幹線はじめ各新幹線の延伸、東京駅の全面改装、七つ星、リニア新幹線構想など時代は確実に変わっていく。
 
 しかし、当時、「あさかぜ」に乗って東京に向かった人たちは、朝起きて左側の窓に展開する富士山を

 見た感動を忘れないだろう。
  
 通路側の壁に収納された椅子を引き出して、何も考えずに過ぎゆく富士山を眺めるのは幸せな時間だった。


 
 
 
※1 写真は「あさかぜ」が下関~東京間を運行されていたときに
    下関駅で撮ったものです。
 
※2 寝台は当初は3段式でしたね。