29 Oct. 2013

by Haru

去年の秋、男女、双子の孫が名古屋に生まれて一年になるので再訪しようと思っていたところ、

 式年遷宮の年でもあり伊勢まで足を伸ばすことにした。

新宮と旧宮の双方を見ることが出来るのは今しかない。

初秋の雨の日、平日というのに傘の列は途切れることがない。

内宮へ。

真新しい柱に顔を近づけてみると檜の香りがする。

参拝者は石段を登って内宮に拝礼して石段を下ってから、振り返って再び拝礼する。

その所作を見るだけで日本人の心を感じる。

内宮では旧宮の方へは縄が張られていて近くに行くことが出来ないので遠くに仰ぎ見る。

外宮へ。

ここは新宮と旧宮の双方が並んでいるので比較して見ることが出来る。

二十年前に建てられた旧宮は想像以上に古びた色で苔むしている。

ま新しいお宮が横にあるので、ことさら古さが目立つ。

「二十年でこれだけ変わるのか!」

二十年前は自分は何をしていたのだろうか?


 
 記憶をたどってみる。

あのころ、編集長が41フィートのフランス製大型ヨットを香港から買ってきたばかりで、その

 帆走性能と居住性の良さに目を見張り、「いつかは自分もあれくらいのヨットが欲しい」と密かに思ったものだ。

それから仲間を集め、しばらくして中古だが編集長のヨットと全くの同型艇を手に入れた。

夢があったのだ。

四十年前はどうだったのか?

いろいろと思い出すことはあるが、ほぼ一貫しているのは若さゆえの無知の時代だったということだ。

では、二十年後。

生きているかどうか分からない。

生きていたとしても今回のように深夜の高速道路を一人で福岡から伊勢まで運転するような元気はないだろう。

しかし、孫たちは成人式を迎えているはずだ。

今年、僕が見た新宮を旧宮として参拝していることだろう。

四十年後。

生きていたら誰かに迷惑をかけていないか、心配だ。

現在、過去、未来。

そんなことを感じた伊勢神宮参拝だった。