11 May 2014

Klaちゃんが帰省しました。1月以来です。今日は海の中道海浜公園へ行きました。

博多湾を船で渡ると20分の至近距離です。

それで、延び延びになったフランクフルトレポートを出す気になりました。

30年ぶりに来たフランクフルト中央駅。多分ドイツ最大。ここの正面にアエロフロートが

「ア・ハッピー・ニューイヤー」の広告を出すとは、以前は考えられなかった。クリスマスと

お正月の間のある日。

 

ここはフランクフルト都心、レーマー広場。レーマーとはローマ人のこと。ローマ帝国から

見たら北方の蛮族ゲルマン人はテルマエ・ロマエなどの文化は知らなかっただろう。

広場の周囲を囲む美しい木組み構造の建物は、戦後の再建。

広場中央に立つのは法と正義の女神、ユスティツィアJustizia。英語のjusticeだ。

左手に持つ天秤で人の善行と悪行を量り、右手に持つ剣で厳しく処罰する、恐~い女神だ。

これがフランクフルト市庁舎「レーマー館」。12月末なので、まだクリスマスツリーが残っていた。

偶々足元に見つけたこれは、焚書の記憶を絶やさないための記念碑。

1933510日、ナチス党員の学生達はここで小説家、学者、文筆家、哲学者の著作を

焚書しました。』

Klaちゃんはショウウィンドウを覗いている。

クリスマスを始め、冬の季節に欠かせぬ飾り。

これはテューリンゲン地方の木彫り細工だろうか?


Klaちゃんが熱心に見ていたのは、クリッペ。イエス生誕時の馬小屋の光景にフィギュアです。

イエスの父ヨゼフ、母マリア、なぜか牛とロバ、それに東方から来た3人の学者達が最低限の

基本構成です。それに羊飼いなど、色々な登場人物が加わります。馬小屋も古風な馬小屋で

あったり、斬新なものであったり、値段も結構なお値段です。後日Klaちゃんはミュンヘンで

とうとう一セット買いました。

フランクフルト市内を流れるマイン川。すぐ下流でライン川に合流します。

 

マイン川沿いにシュテーデル美術館があります。ここにフェルメールが1点あるので、見に

来ました。シュテーデルはフランクフルトの大金持ち。このシュテーデルさんが集めた美術品

を収蔵したことから、シュテーデル美術館の歴史は始まりました。

「アルプスの少女ハイジ」に出てくる、フランクフルトのクララのお父さんはこのシュテーデル

さんがモデルかもしれません。Klaちゃんとしては絶対見ておきたいところです。

堂々としたネオ・ルネサンス様式の建物です。

ところが偶然デューラー展があっていて、それで長蛇の列でした。

29歳頃の自画像。この人がデューラーです。

彼は神聖ローマ帝国皇帝直属自由都市、ニュルンベルクの出身です。上段にニュルンベルク

市遠景。下段に13歳頃の自画像。 最下段にデューラーという名前はハンガリーに由来する

と書いてある。

この絵を見た人は多いかもしれない。「野ウサギ」。

宗教改革者、マルティン・ルターの肖像画。同時代に生きたルターとデューラーは親交が

あったようだ。新教徒の多いニュルンベルクに生まれたデューラーは、ルターに共鳴していた。

 

銅版画も数多く作っている。これは「メランコリア」。メランコリーは現在では「うつ病」だが、

ルネサンス期にはインテリがかかる知的な病気とみなされていた。

 

デューラーの傑作のひとつ「アダムとエヴァ」。

ただね、 私が見るとこの2人心も体も健康そうで、特にエヴァは間違ったことをしそうな

人間には見えない。

この絵は「デューラー展」にあった訳ではないが、ルーカス・クラーナッハ(父)が描いた

アダムとエヴァのほうが、人間の愚かさ、弱さを描いているように見える。ここに描かれた

エヴァは、悪女というより、卑俗な性悪女にみえる。

「りんご1個くらい食べても神様にばれないわよ。美味しそうじゃない?食べようよ。私のこ

と愛してるなら食べて勇気を見せて!」なんて調子の良いこと言って、アダムをたぶらかそ

うとする。アダムがまたいかにも抜け作顔をしている。右手で頭を掻く仕草など、馬鹿丸出し

に見えてくる。

実際クラーナッハの絵はイムズの宣伝に使われていた。

「人間硬くちゃ面白くないよ。よく買って、よく遊ぼう」というイムズの広告にぴったりだ。

 

さていよいよお待たせのフェルメール、「地理学者」

解説はこれを読んでください。

ここは屋外の中庭だったところに設けた、美術館内レストラン。洒落ている。

Klaちゃんが食べた昼ご飯は鮭のソテーでした。

 

食事を終えたらシュツットガルト Stuttgart に行きます。