05 May 2010

ウィーンに行ってきました。
オーストリア国民一人あたりの観光収入は、スイス、イタリア、フランスなどを抜き、世界一なんだそうです。
あそこは冬のスキーでも稼ぐから。
・・・・・ミュンヘン大好きv. K.


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(ウィーンよりヴィーンの方が原語に近いことと、変換が容易なため、このように表記させていただきます。)


映画「007危機一発(ロシアより愛を込めて)」を見たのは修猷館在校時だったと思います。
イスタンブールからオリエント・エクスプレスに乗ったジェイムズ・ボンドが、個室寝台の中で悪漢と大格闘をする。ヒロインの女優がえらく美人だった。
特急列車を非常停車させて降りたのが、今のクロアチアかスロヴェニアの石灰岩台地地帯。石灰岩の岩陰に隠れたボンドがライフル銃でスペクター
一味のヘリコプターを撃ち落とし、ヴェニスに逃げ込むというストーリーでした。遙か遠いヨーロッパで貴族趣味仕立てのボンドが格好良く活躍することに、
高校生だった私は単純にあこがれてしまいました。わたしもあのようにヨーロッパで格好良く活躍したい。その夢を手っ取り早く実現させることが、個室
寝台に乗ることだったのです。で、新婚間もない家内を連れて、ローマからヴィーン行き夜行に乗りました。

ローマ・テルミニ駅で個室寝台車に乗りました。三十数年前もそうだった。アルプスを越えてオーストリアに入ると木々の緑が濃くなり、ヴィーン南駅で
降りると今回も空気がひんやりとしていました。ラテン系世界からゲルマン系世界へ移動したことを実感しました。



これは二人分です。りんごもジャムも二個ずつありました。
そうそう、昔乗ったときは食堂車が付いていて、人の良さそうなボーイが、パスタをどっさりサービスしてくれました。
今回食堂車はありませんでした。経費削減でしょうね。



アッシジのレポートで、テルミニ駅の券売機を紹介しましたね。この列車に乗り込むと、車掌はオーストリア人でした。
開口一番「ドイツ語でやる? それともイタリア? 英語?」です。ここでモードを切り替えなければいけません。
楽しかったローマよ、アリヴェデルチ!



同じネオ・ルネサンス風建物が並んでいても、本当に古いイタリアと違って、これらは第二次世界大戦後修復または再建されたものです。



ヴィーンの景観を代表するものに、環状通り(リンク)があります。これは旧市街を囲んでいた城壁を、オスマン・トルコの脅威も去った
19世紀中頃撤去して、広々とした道路を造り、その両側に国家を代表する堂々とした建築群を配置しました。
これでヴィーンは当時他の諸都市が羨む、開放的で整った首都になりました。
その後リンクを中心にトラム(路面電車)を四通八達させました。



リンクは鬱蒼とした街路樹で覆われています。
そういえばパリの大改造が断行されたのも19世紀中葉、ナポレオン3世の頃ではなかったでしょうか? そうならヨーロッパの二つの
超大国の首都改造が、同じ時期に行われていたことになりますね。
ここあたりは私よりも k.mitiko さんやリワキーノさんの方がお詳しいのではないでしょうか?



市庁舎もリンク沿いにあります。前ではよくちょっとした催し物があっていて、テントのお店が出来ています。
市庁舎はだから、19世紀中頃出来ました。ブリュッセル(ベルギー)の市庁舎を模して造られましたが、それは中世のゴシック風
建築がこの頃の流行だったことと、ベルギーは当時ハプスブルク帝国領(または属国?)だったことに因ります。



旧市街の中心に戻りました。



この壮麗で威圧的な宮殿は新ホーフブルクと言って、やはり19世紀中頃完成しました。主に大々的儀式や会議で使われていたようです。
ミュージカルで有名になったエリザベート皇后やフランツ・ヨーゼフ皇帝が住居としていた旧ホーフブルクは私が向いている方向にあります。



ここは図書館と言っても、帝国時代はホーフブルクで働く人々がオフィスからオフィスへ移動する、通路でもあったようです。
権威を示威する目的もあったのでしょうかね、まあ圧倒されるほどの豪華さ、たいしたものです。



なにせ一時期日の沈むことがないハプスブルク帝国でしたから、世界の至る所から地図は集まってきたでしょう。
マドリードやロンドンにはもっと集まっていたかも。



これもリンク沿いにあります。国母マリア=テレジアの向いている方向はホーフブルク。
子孫フランツ・ヨーゼフ皇帝やエリザベートをじっと見守っている。



美術史美術館内部。宮殿でも官庁でも美術館でも、大きな建物には必ず豪華な階段室があります。






フランドル派の絵画が多いのは、彼の地が帝国領の一部であったから。






3時間駆け足で、ほんの一部を見て回りました。



美術館を出て、お昼ご飯です。ヴィーンに来てウィンナー・ソーセージを食べずに帰るって事はないよなあ。
グーラッシュ、グーラッシュスープはハンガリー料理。牛肉の煮込み。パプリカの辛みが効いた方が美味しい。
オーストリア=ハンガリー二重帝国を経て西ヨーロッパに広がった。



白ビールは小麦を使って造られる上面発酵ビールです。甘酸っぱい独特の味と香りがあります。美味いんだな、これが。
アップル・シュトルーデルも私の大好物。でも、何たらかんたら知ったふりしてたら、マリアに怒られるから止めときます。


(続く)