23 Feb. 2010

西宮の筆岡です。
  小春ホームページの再開を信じて、ずーっと待っていました。
  今回の再開を祝して、昨年秋のエヴェレスト・トレッキングのレポートを送ります。

MT・EVEREST(8848m)
エヴェレストの麓に行ってきました。


エヴェレスト(8848m)とヌプッェ(7855m)をまじかに望む


10月1日、関空発、韓国インチョン経由で
10月2日、12時30分、カトマンズ着。時差3時間15分。


空港には石本さんの友人で、夏には日本の山を登った事のある多くの
仲間の出迎えを受ける。

荷物を車に積み込み、ホテルへ。
ネパールについて、それぞれ国の文化・環境があるので
多くは語りませんが、しかし信号がほとんど無いでこぼこ道に、
車・バイク・自転車・人・人力車・犬・牛がひしめき、
自由に走り回っている。すさまじい光景だ。

ただひたすら車の手すりにしがみついて約20分、タメールに到着。
ここは繁華街?多くの店がひしめきあっている。

事前に、山の用具はネパールでそろえればいいとは聞いていたが、
やはり不安だったので、日本の某有名運動具店ですべて揃えてしまった。
ネパールは確かに安い、同じ商品でも日本の約三分の一、とにかく安い。
「日本が高すぎるのでは??・・・陰の声」
安さにつられてまた同じような物を買ってしまう。
後で反省!!

10月3日 カトマンズ〜ルクラ(2840m)〜パクディン(2610m)
5時起床で空港に向かうが雨、昨年石本さんは天候が悪く二日間
空港で待たされ、三日目に飛んだが、ルクラの空港がガスのため
また引き返し、四日目にやっとルクラに入れたとの事。
今回も天候が悪いため心配したが、なんとか少し遅れて出発出来た。
15人乗りのセスナ、乗ると乾いた綿を渡された、お手拭にしては
濡れていないなと思いながら手を拭いたが、後でこれは耳栓だと
言うことがわかった。時すでに遅し。


飛行機はあまり高度を上げず、山の中腹を飛んでいる、尾根を越すときは
稜線ぎりぎり、ひやひやな思いで30分、ルクラ空港に到着。
タラップを降りると垣根越しにポーターがひしめいている。

ルクラの空港は坂になっている。
到着するときは上り坂方向に、出発は下り坂方向に。
出発の飛行機を見ると、一度谷底に落ちていく感じだ。


メンバーの紹介
・リーダー 石本さん   ヒマラヤ登山6回のベテラン、
・サーダー ミンさん   日本の山を登っており、日本語ペラペラ
・コック  ダンマルさん ミンさんの親戚、僕たちの細かな身の回りをお世話してくれる、
・ポーター ギルさん   ダンマルさんの弟
・ポーター ガーネスさん ミンさんの親戚
・ポーター ビカスさん  今回空港で雇用した16歳の少年
 合計7名のパーティー

(ご参考までに)
ポーターの日当、500ルピー、日本円で約800円、山道を40キロ以上の荷物を担ぎ、
24時間拘束して1日たった800円、そこから家族に仕送りしているのだとの事。
なんとも涙が出る話だ。
ちなみに山では缶ビールが一本300ルビー、二本飲むと彼の日当以上の金額だ。
それでも山小屋に着くなりビールをガブガブ飲む自分が恥ずかしい。

山道はヒマラヤから流れ出すドドコシ川に沿って登って行く。
荷揚げに牛や馬が通るのでいたるところに糞が落ちている。
下を見て歩かないと靴は糞だらけ!!


このドドコシ川、英国隊がカヌーで下ったDVDで見たことがあるが
それはそれはものすごい水量、エヴェレスト山系のすべての水が集まった
川、迫力がある。


10月4日 バクディン〜ナムチェ・バザール(3440m)
ヒマラヤの銀座?、トレッキングの中心なので多くの山の用品店が多い。
この後、シャワーは無いとのことなので、シャワーをあびる。
しかし、お湯はぬるく、また少ししか出ない。
外に出るなりぞくぞくとする、このシャワーがいけなかった。
後で後悔
今日からダイアモックス(高山病の薬)を飲むことにする。
この薬のせいか、夜中に4度もトイレに行く。


10月5日 ナムチェ・バザール(高度順応のため二泊する)
部屋の窓からすばらしい景色が望める。


今回の目的の一つ?エヴェレスト・ビューホテル(3860m)でビールを飲む。
登りはきつい、しかしビールのためならと頑張る。
早速乾杯


急な登山道からナムチェ・バザールの街並みを望む


エベレストは雲のなかだったが、アマダブラム(6814m)が綺麗に見える。

神の山クインギラーを望む(未踏峰)

10月6日 ナムチェ・バザール〜デボチエ(3820m)
川に下ったり、また同じ高さまで登ったり、そうとうきつい登りだ

僕の荷物を持ってくれている16歳のビガソ君
ps;僕の体重が85`、ビガソ君の体重が45`、ビガソ君が40`の荷物を担いでも
   山を登るときは同じ重さだな・・・・・と言っても反応は無かった。
   


10月7日 デボチエ〜ディンゴボチェ(4343m)
一日中雨、ただひたすらアップダウンの山道を歩く。
夜からのどが痛くなり、頭がズキズキする、お腹の調子も悪い。
4日のシャワーがいけなかったか?それとも軽い高山病か?
水だけでなく、油、紅茶のミルクも気おつけないといけないらしい。
胃袋に自身のある僕もやはり人並みか?
持ってきている薬、ダイアモックス、キャベジン、風邪薬
ビオフェルミン、バッファリンすべて飲む(筆岡ブレンド薬)

10月8日 高度順応で二泊
曇りのち小雨のち小雪、高度順応を兼ね5000mの台地まで来た。
ドドコシ川の源流を渡る。


あの、激流の源流はかわいいものだ。

のど、頭、お腹が痛い。
軽い高山病か、風邪か?
食いしん坊の私でもこのころは日本から持ってきた
お粥、お茶づけが一番おいしい。
今日も筆岡ブレンド薬を飲んで寝る。
夜中、星空がきれかった、オリオン座に手が届くほどだ。

10月9日 ディンゴボチェ〜ロブチェ(4910m)
快晴の天気、4500m台地を歩く、周りには
6000m級、7000m級の山々が望める。
4000mを超えると酸素は60%、5000mを超えると
50%と空気は薄い。
一歩一歩の足取りが重たい。
まだ、頭、喉が痛い。
寝る前に筆岡ブレンド薬を飲もうと思ったら水が無かった。
すべての薬を口にほり込みかんでみたらやはり苦い、のどにつまる。
妙薬は口に苦しは昔の事では・・・


10月10日 ロブチェ〜カラパタール(5550m)〜ロブチェ
4時起床5時出発、最高の天気、月明かりが雪面に反射して明るい。
昨日の妙薬が効いたのか今日は調子がいい。
ゴラクシェフ(5150m)からいよいよカラパタールへの登りとなる。
登りはきつい、一歩歩くたびに深呼吸。
タウチェ(6542m)


今年は沖縄から帰ってから高度順応のため富士山に2回登り、
また、10キロの荷物を担いで六甲山中を走り回るトレーニングをしたが、
とにかく足が重たい、動かない、あえぎながら登ること約2時間。
エベレスト(8848m)、ローツェ(8516m)、ヌプッエ(7855m)
が目の前に広がる。

最高の景色、最高の天気
感動、感激が一度に来た感じだ。
見ても見ても飽きないとはこのことか!
ダンマルがエヴェレストを指差してあの雪渓にパーティーが登っている
と言うが僕には何も見えない、彼らはものすごく目がいいのだ。



僕も若ければ、あのルートを登っているだろうなーと勝手に想像していた。






カラパタールを降りたころ救助ヘリコプター飛んできた。


今朝、我々と同じようにロブチェからカラパタールを目指していた
オーストラリア人が倒れて死亡した。
高山病だった。 高山病は怖い。 



10月11日 ロブチェ〜ゾンラ(4830m)
夜、寒くて何度も目が覚める、高度用の羽毛の寝袋だがそれでも寒い。
あるものすべて着込む。朝、部屋のお茶が凍っていた。
チョラッェ(6440m)タウチェ(6501m)が綺麗に見える。



夕食の準備をする、ギルさん。
前に積んであるのはヤク(牛)の糞、
拾って、乾かし、貴重な燃料だ。
ストーブにも入れるのだが、なかなか燃えなくまた独特な臭い。
それでも暖かいのはいいものだ。

ゾンラの小屋から望むチョラッェ(6440m)


10月12日 ゾンラ〜タグナク(4700m)
今日はいよいよチョラパス超えだ。
峠は昨日雪が降ったようだ。

急な岩道を行く、5日前に落石でポーターが一人亡くなったとの事。
太陽がのぼり気温が上がると氷が解けて落石が始まる。
気はあせるが足が思うように動かない。
とにかく呼吸が苦しい。

チョラパスの峠にて。

下りはアイゼンを付ける、急な下り、しかしポーターはアイゼンが無い。
靴に紐を巻いただけ、それでも40キロを担いで降りていく。

無事、チョラパスを越え、今日は全員で乾杯

左から、ダンマル、ビカソ、ミン、筆岡、石本、ガーネス、ギル


10月13日  タグナク〜ゴーキョ(4790m)
氷河を渡る、スケールが馬鹿でかい、まるで月の世界にいるようだ
(月に行った事は無いが!)

時折、ドドッと氷河が崩れる音、不気味な音だ。

ゴウキョ、それは別世界のような景色だ。
湖面には雪をいだいた山々が綺麗に写り、山好きの僕にはなんとも言えない光景だ!。


天気がいいので、今日ゴウキョリー(5357m)まで登ることにする。

昨日越えたチョラパス、今日越えた氷河を眼下に望む
約2時間の登りだ。登りはきつい、しかしだんだん迫ってくるエヴェレスト(8848m)、
ローツェ(8516m)・チョーヨュー(8201m)
8000メートル級の山々が真近にせまって来る。
ものすごい迫力だ!!。


ゴウキョリーの頂上そこは360度氷壁をいただいた山々が望める。
今日は暖かい、またほとんど人はいない。
エヴェレストに足を向け大の字になって寝そべる。
今度はチョューに足を向けて寝る。
なんと5350mの地点で2時間ものんびり昼寝が出来た。
少しわかりやすく説明しますと。
小春日和の甲山(309m)に登れば、厳冬期の剣岳、八峰連峰、
チンネ、槍、穂高連峰、が360度見渡せると言う感じ、
わかってもらえるかな????
のんびりしすぎ、小屋についたら5時近くになった。



10月14日 ゴーキョ〜モンラ(4000m)
いつまでも後ろ髪がひかれるが、川沿いのなだらかな道を下っていく。

きもちのいい下りだ。牧草にはヤク(牛)がいて、ここでヨーデルでも歌えば
アルプスの少女ハイジのような風景だ。
残念ながら金髪のハイジはいない、いるのはポーターだけだ!
黒部渓谷下の廊下(スケールは十分の一だが)のような山肌を歩く。
最後の登り1時間がきつかった。

モンラの小屋から望める、アマダブラ(6812m)、タムセルク(6623m)
カンテガ(6779m)綺麗な景色だ。


10月15日 モンラ〜ナムチェバザール(3440m)
まだ3000m以上あるのだが、樹林帯で歩きやすい。
同じ3000mでも木が多いと酸素が多いらしい、自然の力はすごい。
再度、エヴェレスト・ビューホテルに寄る。
今回はくっきりとエベレスト、ローッェ、ヌプッエが見える。
また、観光客も増えてきた。
早速ビールで乾杯。もう目的は達成出来た安堵感か3人で缶ビール
11本も空けてしまう、ここでもまた日本人の恥を見せてしまった。
反省!!


ホテルのガラスに映るアマダブラム

ふらふら気分でナムチェまで下る。

10月16日  ナムチェバザール〜ルクラ
行きと同じコースを戻る、ドドコシ川に沿ってのくだり
気分的に楽だ、この時期、登山客が増えてきた、
それと同時に、救助ヘリコプターが絶えず飛んでいた。
昼食時の小屋で79歳の老夫婦と会う、ネパール25回
今回もテント生活でタムシェルクの6000m台地で氷河の絵を描きに行くとの事。
70歳過ぎたら隠居生活と考えていた僕に、新たな希望をいただいた。


10月17日  ルクラ〜カトマンズ

空から見るヒマラヤ連峰はまたすばらしい、どの峰を見てもエヴェレストに見える。

すばらしい大自然から、砂ほこりと人ごみと、クラクションのカトマンズに戻る

無事戻った打ち上げでビール、チャー、トンバ、ロキシー、大いに飲む。

10月18日  カトマンズ〜ポカラ〜タンポス(1650m)

今回の計画で予備日を作っていたが、予定以上にスムーズに行動出来たので
観光地ポカラに行くことにした。
社会見学?のつもりでバスで行く、我々はネパールでは一番いいバスだったらしいが
道路が悪く、また座席も硬い、延々ポカラまで8時間の我慢であった。
一般のバス(写真)は、絶えず満員、窓にぶらさがり屋根にも人がいっぱい
これで8時間もよく我慢が出来るなと関心する。

なにしろずっと埃だらけの8時間。
ポカラから今度はタクシーに乗り換えタンポスまで。
30年以上前のカローラ、ローギヤーで登っていく。改めて日本車の性能に関心する。
ヨットで酔ったことも無い僕が、車酔いしてしまった。もうぐったり。
しかしタンポスはすばらしい景色のところだ。
小屋の窓から、ビールを飲みながら
正面にマチャプチャリー(6997m)、アンアプルナサウス(7219m)
アンナプルナW(7525m)、アンナプルナU(7937m)
左遠くにダウラギリ(8172m)を望む。


10月19日 ダンポス〜サランコット〜ポカラ

さほどアップダウンの無い山道を歩く、非常に暑い。
サランコットはすばらしい眺めのところだ。
眼下にポカラ市内、フェワレイクが見える。
ここはまた、パラグライダーのメッカだ。

ポカラの街は観光地らしいお土産やがいっぱい

今日は久しぶりに韓国風焼肉。
また飲みすぎた・・・・!

10月20日 ポカラ

ホテルはママズ ガーデン リゾート、石本さんの
友人で日本女性の経営者。きれいなホテルだ。

ホテルのホームページhttp://homepage3.nifty.com/mums/

今日は一日ポカラでのんびりする。
まずは、ボートでパラヒ寺院へ。
フェワレイク畔のレストランでビールを飲み昼ね。

マチャプチャリー、アンナプルナを見ながらビールは最高
また、湖になんとヨットが・・・・
絵になるなーーー

もちろんヨットを見て乗らないわけは無い。
いやがるダンマルを無理やり乗せる。
生まれてボートに乗ったのは今日で2回目
ヨットはもちろん初めて、
風を受けて傾くたびに悲壮な声をだす。
先生(僕のこと)あっち、あっちと戻るほうを指差すが
ヨットは風上には走らないと説明してもわかってもらえず、
しばらくして不機嫌な顔になり、黙り込んでしまった。
僕としては、この環境でのセーリング、見ている人には
かっこよく見えるだろうな・・と自己満足。


やっぱり、ヨットに乗っている時の顔はいいね・・・・

マチャプチャ、アンナプルナを見ながら、
まさか、ヒマラヤでヨットに乗れるとは・・・
  最高ね!

10月21日 ポカラ〜カトマンズ

出発まで時間があるので、フィッシュ・テール・ロッジは行く。
皇太子や各国の著名人が泊まる最高級のホテル。
ここでまたもやビールを飲んで昼ね。

すばらしいロケーションだ。

次回はここに泊まろう。
夕方の飛行機でカトマンズへ
パスなら8時間、飛行機は30分


10月22日 カトマンズ
10月23日 カトマンズ〜インチョン
10月24日 インチョン〜日本


帰ってまず最初はお風呂につかること、24日ぶりのお風呂だ!
それとウォシュレットのトイレ、やはり日本はいいな・・・




アマダブラム(6812m)

タウッツェ(Tawoche・6542m

エヴェレスト(8848m)

<エヴェレスト(英 )、チョモランマ(チベット語)、サガルマータ(ネパール語)
953年5月29日 - (東南稜、世界初登頂) - エドモンド・ヒラリー(ニュージーランド)
テンジン・ノルゲイ・シェルパ
1970年5月11日 - (日本人初登頂) - 松浦輝夫・植村直己
1975年5月16日 - (女性世界初登頂) - 田部井淳子

チョーオユー(8201m)